西表島は一年中ダイビングが可能です。
ただ冬の時期は風が吹いて、海が荒れる日もしばしば。
初めての西表島の方は冬以外の季節をオススメします。
季節ごとの海の様子や必要な装備など、参考にしてみてください。
空は青く、雲は水平線上に低くギラギラした夏の光景が広がり、毎日当たり前のように晴天傾向。
暑さはピークを迎え、日中の最高気温は32〜34度、南国特有の強烈な日差しを受けて地上はとてつもなく暑い分、海で過ごす時間がとても贅沢に心地よく爽やかに感じられます。
海況は台風時以外は比較的安定、風向きはほぼ南風で7月上旬頃は日中に南風がやや強く吹く場合があります。年によって差はありますが、月に1〜2個の台風接近があります。
水温は29〜30度
強烈な太陽光で水中のトロピカル度は最高です。朝、昼、夕、夜と水中の雰囲気がはっきりと変化します。
前半はカエルウオやスズメダイ、ベラの小さな幼魚(baby)が登場します、共生ハゼの求愛のパフォーマンスが見られたり、リーフエッジではベラやブダイなどがよく産卵しています。アカネハナゴイやスズメダイ、それにリーフのサンゴの色がとてつもなく色鮮やかに映える季節です。7月中は夕刻時の生態観察にも期待が持てます。
ほぼ上原港出発。
潜るエリアはバラス島周辺、鳩間島周辺、高那周辺、海況安定時には東へ西へ遠征の季節です。
5ミリワンピースもしくは3ミリワンピース
夏の強烈な太陽光のおかげでどこの海も色がいいです。
深く濃い緑の西表島と青いグラデーションの景色見ているだけで気持ち晴れやかになること間違いなし。
冷えた西表島産の極上パイナップルを食後に提供してます。実はこの時期、パイン目当てのゲストも多いとか。
天気も安定してくるので、季節限定のオプションダイブにもぜひトライしてみてください。
朝、早起きしてからの海はかなりオススメです。朝日の差し込む独特な雰囲気の中、静寂な心地よい水中の朝を迎えましょう。
その他、サンセット(夕刻ダイビング)、ナイトダイビングなど1日フルに海に出かけられます。通常のダイビングに加え、いいタイミングは逃さずにご案内したいと思います。日中の海とはまた違う感覚で刺激的なオプショナルダイブも是非、楽しんでみてください。
9月前半は夏の延長です。外気温は28〜32度でまだまだTシャツ短パンで過ごせます。
中盤以降はやや薄い雲が広がりやすくなってはきますが、それよりも太陽光線がまだ強く水中はトロピカルです。年によりますが海が超フラットでべた凪の好天が数日間続く海況に恵まれることがあります。
そんな残り少ない夏を楽しむチャンスではありますが、その一方で安定して吹いていた夏の南風が東や北東からの風に変わり、それがフィリピンの東の海上や八重山の南の海上にある低気圧や熱帯低気圧の影響だったりすると、海面が少しざわざわしたり、波が高くなってくることがあります。低気圧がさらに北上して沖縄・八重山方面に近づいてくると発達し台風になります。9月に発生する台風はおよそ2〜3個です。
予想水温は28〜30度。
港内や河口付近でトウゴロウイワシ(ミジュン)が塊となって現れます。夏に引き続きサンゴ景観や水中風景などのワイドアングルな景色が楽しめるのと西表ならではの湾奥のポイントでは見る機会の少ないナポレオンやニシキテグリの幼魚が見られるようになります。
ニシキテグリは神経質で撮影が難しい成魚に比べて、幼魚は怖いもの知らずなのかあまりサンゴの中に隠れようとせずにサンゴの枝の上や周りをウロウロしている姿が確認できます。
9月でもデバスズメダイやアオバスズメダイ、トモシビイトヒキベラの産卵行動やベラ、ブダイなどの幼魚、そして湾内ではキンチャクダイやチョウチョウウオの幼魚もよく見られ、ワンテンポ遅くに登場する小さな幼魚の姿にも注目です。
上原港を予定、潜るエリアは概ね、バラス島周辺、船浦湾内エリア、海況次第で西側、南側へも遠征可能。
5ミリワンピース
まだまだ随所で夏を感じられるシーズン。天気海況次第で8月に続き、早朝のダイビングやサンセットダイブも今月いっぱい開催出来ます。またマングローブダイブや湾内の浅い藻場などの西表ならではのエリアでのダイビングも潮の時間に合わせて楽しめます。マングローブは午前10時頃までに満潮を迎えるタイミング、藻場は満潮時刻に近い上げ潮時が狙い目となります。
10月は風向きが東から徐々に北東に変わりますが、気温はまだ26〜30℃ と夏の暑さほどにはならずにとても過ごしやすい気候。水温がまだ高いので、水中も快適です。
11月になると風向きはほぼ北東〜北、季節風のミーニシ(新北風)の吹き始める季節です。この風が吹き始めると気温も徐々に下がり沖縄の冬へと向かっていきます。気温は24〜28度で時々北風が強く吹く日があり、風に当っていると思わず寒っと声が出てしまいます。たまに風向きが南や東に触れるとポカポカの陽気になります、この時期の晴天はとてつもなく気持ち良いです。
水温
10月 26〜29℃
11月 24〜26℃
ニシキテグリが3センチサイズの子供から成魚まで、よく観察できます。(曇りの日がオススメ、ただポイントは北側になるので、上原出港の10月上旬くらいまで。)
西側海域のスミレナガハナダイの♂ がとっても色濃く、鮮やかになります。求愛行動やメスと絡み合って放精抱卵する産卵シーンなども観察できます。
西表でも数少ないとされるニチリンダテハゼやイトヒキベラの仲間やクジャクベラがディスプレイしている姿なども西側のポイントで観察できるかもしれません。
水温が下がるにつれ、水の透明感が増してきます。
内湾においても雨さえ降らなければ夏に比べて透明度は良いので、数ある西表の内湾環境にも注目です。年にもよりますが崎山や網取などの水のクリアさは抜群です。
10月上旬までは上原港出発でポイントはバラス島周辺、船浦湾エリアがメインです。
北東の風が吹き始め、西表の北側の水域が波立ちザワザワしてくる10月中旬頃から船を白浜港へ移動させて、白浜港より出発、西側の水域をベースに案内します。
白浜出港の際にメインポイントとなる船浮湾内エリアは北〜北東の季節風で北側の海が白波立っているような日でも西表島の山々が遮ってくれるおかげで、よほどでない限り風裏に当たるこの水域は静かで穏やかです。
潜水エリアは美田良浜、船浮湾、網取、海況天候次第で崎山、鹿の川へも出向きます。
白浜港を出て船浮地区を過ぎると西側には集落がなく、人工物がほぼ見当たらない緑濃い島の風景と海しかないので奥深い西表ならではの景色もお楽しみください。
5ミリワンピース、10月下旬頃からはフードベストや起毛タイプのインナー、ボートコート、ウインドコートなど
夏とは違い、海況にムラがありますが、夏の間は海況のいい時にしか足を伸ばせない西側( 舟浮、サバ崎、網取、崎山)周辺が主な潜水箇所になります。風、波、うねりがなく穏やかな時には舟浮湾の外へ出てワイドな水中を、風が吹いて、波もウネウネしているような時には影響の少ない船浮湾内のポイントでじっくり生物ウォッチや西表ならではの湾内奥の砂泥地とサンゴの独特な環境での少々マニアックな生き物観察と写真撮影が楽しめます。
夏の暑さから解放されても水はまだ暖かく陸上、水中ともに快適です。
ただ期間後半になるにつれて海上ではやや冷たい風の吹く日があります。
特に水からあがって湿った身体が風にさらされていると、次第に体温が奪われ、身体が冷えます。風の影響で実際の気温よりも体感温度は低く感じます。11月以降の冬の期間は船の上で着用するボートコートやウインドブレーカ、長袖のパーカーなどをお持ちください。( ボートコートは貸し出しもあります。)ちょっとした防寒対策で快適に海を楽しめますよ。