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2021サンゴの産卵を見に行こう!

 
 
2021 サンゴ産卵予想
2020年5月9日 緊急事態宣言中の海で静か〜に始まりました。
 
 
西表島の海で神秘的なサンゴの産卵を見に行こう!
 
西表の海で繰り返されるサンゴの産卵、例年5月から9月の期間に産卵するサンゴが多く、計算されたように満月大潮付近のタイミングに合わせて様々な種類のサンゴが産卵をします。
 
昨年2020年の大規模産卵は、5月の満月後でした。
4月の満月後も気にはしていましたが水温がまだ低かったせいかあまり産卵をした形跡がなく、その分5月の満月後は様々な種類のサンゴが連日産卵をしていました。
初日は本当にひっそりと様子を伺うように幾つかのサンゴが産卵、その翌日には次々と数種類のサンゴが産卵して、海中はピンクの粒でいっぱいになりました。
 
翌月の満月ではあまりなかったのですが、7月、8月、9月と産卵が見れました。
 
サンゴの状態はもちろん、その時の水温や天候などにも左右されるようで、いつも同じタイミングでとは限らないあたりがなかなかこっちを振り向いてくれない女性と同じで、つい惹かれてしまうわけです。なので今年もやっぱり見に行きたいと思います。
 
昨年の夏は水温が高くサンゴが白化して、冬になると一気に水温が下がり今度は長い北風と嵐で海もかなり時化が続いていたので、ダメージを受けたサンゴもありますが、水温は現在23度とほぼ例年通り。このまま水温が上がってくれば、今年も5月あたりが確率高いのではと見ています。早ければ4月の末に見れるかもしれません。確率が高そうなのは5月26日の満月前後ではないかと思います。
 
サンゴ産卵2021西表
2020年5月10日撮影
 
 
Q サンゴの産卵って?
A サンゴは無性生殖と有性生殖という手法で増えていきます。無性生殖とはサンゴ個体そのものが分裂してクローンのように増える方法、有性生殖とはサンゴが精子と卵子のつまったカプセルを海中に放出する方法でこの有性生殖による放出がサンゴの産卵と呼ばれています。
 
Q 西表がサンゴの産卵を観察するのに適している理由は?
 
A 西表島を含む八重山周辺海域には360種を越えるサンゴの生息が確認されていて、世界的に見ても非常に豊かなサンゴ礁であると言われています。全てのサンゴが同時に産卵をする訳ではなく、種類によって産卵のタイミングが異なるので、サンゴの種類が多いということは産卵をする時間帯に幅があり、産卵シーンに遭遇する確率も高くなります。
 
Q ナイトダイビングをした事がないけど、参加できる?
 
A ナイトダイビングを楽しむにはある程度の経験と技術が必要です。昼間のダイビングスキルで特に問題がなければ、初めての方でも参加出来ます。ただしナイトダイビングのみのご参加は安全面を考え、お断りしています。
 
サンゴ産卵ナイトを楽しむコツ
 
① 中層にも目を向けよう
産卵しているサンゴがすぐにわかればいいのですが、そう簡単にはいかない。でも、すでに産卵がどこかで始まっているときには、中層にフワフワと漂っているサンゴの卵を見つけられるかもしれない。夜はプランクトンなど漂っている生物がライトによって写し出されるので、意外に面白い。
 
② 動かず楽しもう
夜の海は移動を少なく、観る事に集中します。サンゴも多いエリアなので不用意にフィンキックをしたり、バタバタしてしまうとサンゴを傷つけたり、浮いているたまごも見つける事が難しくなります。
 
③ ライトを上手に使おう
産卵しているサンゴに強い光を当ててしまうと、産卵を止めてしまう事があります、光を手で覆うなどして調整するとグッドです。
 
④ 手元足下には注意して
夜の海はライトで照らした箇所しかよく見えません、手足をつく所は予めライトで照らして確認をしましょう。トゲトゲしたガンガゼ(ウニの仲間)などに触れないように周辺サンゴも注意して楽しみましょう。
 
⑤ 撮影したい方はカメラにターゲットライトを予め固定しておこう。
片手でライトを照らしながらの撮影も出来ますが、予めカメラ本体にライトを固定しておくのがオススメ。
 
2021年西表のサンゴ産卵予測
 
サンゴ産卵 西表ナイト
2020年5月10日撮影
 
今までの経験値からサンゴの産卵期間を予測              
☆が多い方が産卵観察確率が高い。
 
1回目 4月26日〜30日  ☆☆
2回目 5月22日〜29日  ☆☆☆
3回目 6月25日〜28日  ☆☆
4回目 7月24日〜27日  ☆
5回目 8月22日〜25日  ☆ 
6回目 9月21日〜24日  ☆

 

* 1回目の予想期間は今後の海水温の状況次第、サンゴ産卵は海況や水温に左右されるようです。

 

* 期間中も連日産卵するわけではありません、滞在日程は復数日あると遭遇率は高くなります。

 

* 5月は概ねミドリイシという種類のサンゴが産卵します。
  種類が多く枝状、塊状、被覆状とタイプも様々で比較的広範囲に分布しているサンゴなので、
  タイミングが合えばたくさんのたまごが漂うファンタスティックな海中を体験出来るかも。
 
ナマコのエクスタシー
 
夜の海でナマコが反り返ってこんなポーズをとっている時は、サンゴの産卵もチャンス到来ですよ。

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コメント

  1. くみ より:

    こんな予測されたら休み取るしかないじゃないですか〜
    初産卵、見に行きます!

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